久々に更新となりました。既に完結済みの小説なので、数話更新した後は再び完結とする、予定でいます。夏休み中の8月だけの更新予定でいますが、他の自作小説の更新もありますので、話数を取るか期間を取るかは、未定としています。
今回の後日譚は、初登場キャラのメインストーリーとなっています。王太子夫妻の番外編を書いていたら、「…あれっ?…側妃様達母子も、王太子のお見舞いに行くべき?」と、疑問に思ったことから始まりました。そこで、よく考えてみることに…。王太子妃は王太子の嫁だから、王妃は義理の母親に当たるけれど、側妃はちょっと微妙な立ち位置だし、番外編では駆け付けるべきではないと、判断しました。
しかし、側妃は兎も角としても側妃の子供達、つまり王太子の腹違いの妹と弟は、どうしたらいいのかと思ったわけです。母親が違っても、兄妹弟仲は非常に良いわけですし、当然ながら兄嫁のことも心配している、という考えに至りました。
以上の理由から、妹である王女と弟である第二王子を、番外編で書きたいなあと思い始めていました。実際に書いてみると、転生者だったという設定になるなど、自分でも考えてもいない展開が……
今回の本文最後の会話を補足しますと、エーミは自分が父似でないと思っていたので、親子揃って城を抜け出していたと聞かされて、実は…意外と兄と父に似ていたと、絶句したんですよね。その上で、「…陛下まで、何やってるの?」と、言おうとしたところでしょうか。公にはできない事情ですので、彼女も言葉を呑み込んで、忘れることにしたようです。
今回初登場のエーミは、前世ではギャルっぽい女性を、意識して作りました。だからエーミの言葉遣いも、過去での言葉遣いっぽくしています。今までの令嬢達とは違って、お転婆を強調したくて敢えてですが…。但し、誰かと会話する時は、当人もお嬢様になりきります。
今回の時間軸は、ユーリが倒れた日ではありません。前半はそれ以前の話ですし、後半もそれ以後の後日の話です。仕上げ時に訂正を入れましたが、一応この場でも補足させていただきます。次回は、弟の方を書いてみようかな……